コマンドラインから変換を行いたい場合はこちらを参照してください。
GeoTIFFでないTIFF画像に位置情報を持たせる場合、
tfwファイルが良く用いられると思います。
これで普通は事足りますが、
何らかの事情で厳密なGeoTIFFファイルを作成したいときもあるでしょう。
いろいろな方法があると思いますが、
ここではMultiSpecを用いる方法を紹介します。
MultiSpecでGeoTIFFを作るには
まずは対象となる画像を読み込みます。
読み込んだら、メニューの「Edit」-「Image Map Parameters」を選択します。
すると、画像の位置情報に関するダイアログが現れます。
tfwファイルがあれば、その情報が読み込まれた状態になっています。
GeoTIFFを作るには、このダイアログに情報を全て入力する必要があります。
下の例は平面直角座標12系の情報を入力した例です。
全ての情報の入力が完了したら、メニューの「File」-「Save Image To GeoTIFF As」を選択し、
GeoTIFFをエクスポートします。
入力が完了していないと、このメニューは「Save Image To TIFF As」となっていて、
GeoTIFFをエクスポートできないことがわかります。
この場合は再度位置情報ダイアログを開いて不足がないか確認します。
GeoTIFFファイルをエクスポートすると、なぜかkmlファイルも出力されます。
kmlファイルについて
同時に出力されるkmlファイルは出来上がったGeoTIFF画像の
GroundOverlay要素が記録されています。
座標値も経緯度の値が記録されています。
変なところに気が利いているのですが、
いくつか修正する必要があります。
- <kml>タグの属性が
smlns=
になっているので、xmlns=
になおす
MultiSpec側の凡ミスです。
- 同じく<kml>タグの属性で、
xmlns="http://earth.google.com/kml/2.0"
の末尾の2.0を2.2になおす
これは環境によっては必要ないかもしれません。
- <title>タグの値が0.000000になっているので、適当に直す
直接はたぶん影響ありませんが、一応直しておきます。
- <url>タグにファイル名があるが、これをURL形式に直す
ローカルファイルならfile:///c:/~~
とかに直します。
筆者が使用しているAirアプリケーションでは、TIFF形式だと認識してくれないようで、読み込んでくれません。
(他でもそうかもしれませんが)
この場合はjpegかpngにでも変換して、kmlのほうもファイル名を書き換えて読み込んでみましょう。
これでgoogle mapsかgoogle earthで見ることができるはずです。